観劇後感
観 劇 日:Wed.9.19.2001
振 付:JEROME BEL(仏)
演 目:The show must go on
劇 場:Monument-National
挑戦的なステージだった。マスを利用したパフォーマンスがキーポイント。記憶に新しい路上で裸体の群れを撮影したニューヨークの写真家SPENCER TUNICKしかり、当フェスティバル後半10月3日から6日までお目見えする、9人のプロパフォーマーと9人の素人による作品を披露するCHRISTINE DE SMEDTしかり。
さてこのThe show must go onでは、冒頭、ウェストサイドストーリーでお馴染みの "Tonight" が暗闇の中流れる。DJは舞台中央に直面した位置に。次の音楽に移ってもステージライトはオフのままでパフォーマーも登場せず、観客をじらす。5分間かあるいはそれ以上、真っ暗なステージを見つめ続ける観客。そこで注目のモントリオールの観客。ヒューヒューと口笛鳴らし、笑い、手拍子を打つ。ようやく3,4曲目がかかったころか、1人2人とパフォーマーが現れる。横一列、少し弧を描いて並んだ19人。ごくごくカジュアルなGAPの宣伝のようないでたち。そこで何が始まったかというと、19人が不動で観客を見つめるのだ。また5分後か、音楽が変わって(ほとんどが英米ポップス)今度はいっせいに各々が体の一部分だけを集中的に動かし続ける。舌を出しいれする人、寝転がって足を伸縮する人、果てにはパンツを脱いでブラブラっとしているやからも。こうした「個人主義的群舞」のいくつかをある時ぱたっと止め、ステージ暗転、観客にスポットライトをあてる。音楽付きで。と、来ればバルコニーで踊り出すのがモントリオール人。別の夜には立ち上がって舞台をじっと見つめる、というデモンストレーションをした観客もいたという。そんなこんな、前代未聞のスペクタクルは観客の素を導き出すことに成功していた。500人は入るシックな中劇場で、ばか笑いし、目の前の手すりに足を上げ、音楽に合わせハミングし…。観客心理をもて遊ぶべく、ごく単純な表層に隠してなされていた計算。この振付家の評価は極端に2分されるそうだが、私はものすごく好きだ。
OFF-FIND(SOIREES DENSES)$10
日 程:Wed.10.3.01- Fri.10.5.01: 11:00 pm
振 付:BATTERY OPERA (Vancouver), MARTIN BELANGER (Montreal), SARAH WILLIAMS (Montreal), GEORGE BALANCHINE, ADAM HOUGLAND, NACHO DUATO, CORI CAULFIELD (Vancouver), ERIN FLYNN (Winnipeg), MAPS (Montreal), DEBORAH DUNN (Montreal), COMPAGNIE LA ZAMPA (France)(日替わりの演目。http://www.studio303.net にてプログラムを参照下さい)
劇 場:Studio 303 (372 St-Catherine West x Bleury, metro Place des Arts, McGill; 514 393-3771)
フェスティバルはさまざまなタイプの作品に出会うチャンス。OFF-FINDではさらに実験的なパフォーマンスを期待できる。
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DAVID PRESSAULT(無料)
日 程:Wed.10.3: 14:00 pm/20:00pm
振 付:DAVID PRESSAULT
演 目:Violet
劇 場:La Maison de la Culture Frontenac (2555 Ontario Est, metro Frontenac; 514-872-7882)
9月に Agora de la Danse で公演された作品が早速無料で再演される。体に宿る、性と魂の両具性。アクロバティックな動きに加えインド思想的な精神世界が彼の持ち味。おすすめ。無料券 Laissez-passer をあらかじめ窓口でゲット。
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取材・文:YUKO H.
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