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さて、気になる展示の方ですが、 現在開催されているのはモントリオール出身で、本校の卒業生であるÈve Cadieuxによる「TOUTES CES CHOSES」という作品展。Daniel FisetとMilly-Alexandra Deryの2人のキュレーションによる展示で、過去15年間にCadieuxが製作した写真ベースの作品の数々で構成されています。超現実主義風に写真の白黒を反転させたサバティエ効果の作品シリーズ「Des Restes」や「Avant l’Heure: les ateliers」、フリーマーケットに売られている骨董品や収集品を撮った「Au Puces」、人々が見つけた様々な物を撮った「Des Restes II」、そして時代遅れで廃れてしまった様々な物の写真をスライドショー風に仕立てた「Morts annoncées」 というビデオ作品などを見ることができます。 感想としては「望郷」や「追憶」という言葉が全体を通してよく似合う展示だと思いました。これは展示されている写真のほとんどの被写体に、廃れてしまった物が使われているという事が要因です。その他にも、写真という媒体の歴史(特に過去との関連性)、アナログからデジタルへの技術の移り変わり、そして芸術表現の手段としてよりもっと基本的かつ本質的な「記録の為の媒体」という写真の役割を再認識させられるような展示にも感じられました。
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文/Text:畑山理沙/Risa Hatayama Photo: Courtesy of Centre d’exposition de l’Université-de-Montréal | |||||
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