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--- もともとオンタリオ州で育ったという事ですが、モントリオールに来られたきっかけは何でしたか? 「中国の伝統としきたりに厳しい家族から『出来る限り遠く離れたい』という一心でオンタリオを出でバンクーバーに落ち着いたのですが、月日が経つうちにもう少し家族の近くで暮らしたいと思う様になったんです。モントリオールは昔から住んでみたいという思い入れもありましたし、地理的にもオンタリオの家族ともちょうど良い距離感にあると思ったので移ることにしました。」
--- ご自身の音楽活動のためにと言う理由ではなかったんですか? --- 長い間、非行少年達や自閉症の子供達と問題に取り組むソーシャルワーカーとして働いていらっしゃったと聞きましたが、その時の経験は現在どのようにご自身の活動に反映されていると思いますか? 「社会的に困難な立場に置かれた人々をサポートするという面で、実際のソーシャルワーカーとしての経験は現在のフェスティバルの運営に役立っていると思いますね。」 --- さて、このFestival Accès Asieですが、どう言った経緯で運営に携わることになったのですか
「創設後一年目にフェスティバルの創始者でありディレクターだったBernard Nguyen氏から引き継ぎました。」 「ケベックでのアジア系のアーティストの活躍出来る場をもっと広げることです。以前よりは大分マシにはなってきてはいますが、この州ならではの歴史的社会的背景(フランス系文化の維持と継承問題)から見ても未だ異民族の受け入れ等に関わる問題は沢山有ると思います。」 --- ちょっと抽象的な質問だとは思いますが、アジアの血を引くと言うとこを認識し主張することはどれほど体切なことなのでしょうか? 「人によって意見は違うと思いますが、私個人としてはとても体切なことだと思います。自分が「何処から来てどういった文化を受け継いできたか」ということは実際に生まれ育った文化を出てみないと分からないことかもしれませんが、自分の起源を知ると言う意味でも大事じゃないでしょうか。それを認めて主張するかしないかは人それぞれですし、するにはそれなりの心の準備が必要だと思います。」 --- 独自のアジア文化に固執するために疎外されると言う恐れは無いのでしょうか? 「世の中にはアジア人のアートはidentityをテーマにした物だと言う固定観念が有るのかもしれません。しかし一方でそれ以外のテーマを扱った作品に対しては余り興味を示さないと言う現実もあるので難しい所です。でも、どんなテーマを作品のなかで扱うにしても、自分の閃きやアイディアに忠実である限り、あまり心配する必要は無いと思いますね。」 --- フェスティバルを運営していく上で一番のやりがいが有ると思うのはどのような時ですか? 「やはり私たちがアーティスト個人の功績に役立てた時ですね。形は何であれ、アジア系のアーティストを地元の観客層に広め、少しでも理解や認識を高めることが出来たと言うことの表れですから。」 --- 今後Accès Asieをどの様にしていきたいとお考えですか? 目標等あれば教えて頂けますか 「このフェスティバルが無くなることですね!」 --- それは一体どう言う意味ですか?! 「(わざわざイベントを)開かなくてもアジア系のアーティストが活躍できる場が確立されると言う意味です。でも残念ながら私の目の黒いうちにそうなるのは無理でしょうけど…。」 --- さて、音楽活動の話に戻りますが、作曲は基本的にコラボレーションで行っているんですか? 「はい。Dino Giancolaと言う音楽家と共同での作曲です。2人ともコンセプトと作曲部分の両方に携わりますが、コンピューター等の技術面では彼が、そして打ち合わせ等の事務的なことは主に私の担当です。それから実際の演奏の方は彼が弦楽器をそして私が管楽器を担当しています。」 --- 現在進行中のプロジェクトについて少し教えて頂けますか? 「現在は“KANIEN'KEHÁ:KA _ Living the Language -”というPaul Rickard監督のモホーク族の居留地にある学校を題材にしたドキュメンタリ−映画の為の作曲をしています。」 --- 作品の公開はいつ頃ですか? 「今年2月にAPTN(*Aboriginal Peoples Television Network)で放送される予定です。」 --- 今日はお時間頂き本当に有りが等ございました。作品の完成を楽しみにしています。
皆さんも2月の放送をお見逃し無く!
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文/Text:畑山理沙/Risa Hatayama | |||||
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