昔の仕事の同僚だったロシア系移民第3世代の男の子から、スブラキ=ギリシャ料理、だという観念を学んだ。肉を何層にも重ねてゆっくり回転させてあぶり焼きにした肉を、大きなナイフでそぎ落とした薄切り肉ギロ(Gyro)も、ギリシャ料理だ。名前は忘れてしまったが、とにかくよくしゃべる彼は、それがトルコ当たりの料理になると、串刺し料理のスブラキはケバブと呼ばれ、ギロはシャワルマと呼ばれるようになる、ということまで教えてくれた。当時私は、ギリシャ料理というとDuluth通りのレストランLe Jardin de Panosなんかを思い浮かべていたが、モントリオールではギリシャ料理といえば、圧倒的にみんなスブラキやギロを想像するのだという。
そのスブラキやギロを食べさせる創業47年のお店がVillary地区にあると言う。このSouvlaki Village Grecのことは、ギリシャ系移民第2世代のニックから聞いた。いつ行っても変わらない味で、子供の頃から家族で食べに行った場所だと言う。でも、女の子を連れて行くようなとこじゃないよ、という注釈付き。デートでスブラキを食べるなら、NamurにあるMarathonという店に行くのだそうだ。今は、いろんな飲食店が立ち行かなくなってるけど、閉店してる可能性はないか聞くと、先週家族分のディナーを買いに行ったばかりだから、まだ健在とのこと。