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利用サイト:SkipTheDishes
Le Petit Coin Dumpling(ダンプリング)
今月はSkipTheDishesを試してみる。
(2020/5/15)
レストラン
豚肉とシイタケの餃子$12.99。みんな知っている味。お店のウェブサイトからメニューをみると、餃子の種類により形が違ったり色合いが違ったりしているけれど、今回は基本的には全部一緒の形で一緒の皮のよう。
ラム肉とコリアンダーの餃子$15.99 のはずが、ラム肉とクミンの餃子だった。野菜のみずみずしさあっての餃子を食べなれている人には重いかもしれない。
野菜の餃子$13.99。キャベツとマッシュルームの中身で変化を見るために焼いてもらってみた。一番親しみやすい味だった。
家食べはいい。今回も並べるだけ。周りに気兼ねなく、好きな音楽をかけて、パジャマのままで食事してもいいのだから。デザートもコーヒーも好きなものを好きなだけ用意できる。
ピックアップに行くと、フォンテーヌ公園の向かいにある気軽な雰囲気の目立たないレストランだった。
SkipTheDishesで清算を終えてオーダーを送った後の確認画面。
 もぐりで営業を開始している飲食店はないか探してみた。私の凡庸なリサーチでは、レーダーにひっかかるような情報はない。今月も引き続きオンラインで注文するサービスを使ってみようと思う。先月はFoodraを初めて使ってみたが、今月はSkipTheDishesを試してみる。ウェブサイトだけの印象で言えば、Foodraの方が楽しい気持ちになる。今回のSkipTheDishesのサイトは心なしかどよーんとしてモノトーンだ。

 さて、どこの何を頼むのか?SkipTheDishesのサイトを漫然と探すが全然決まらない。週末は少し楽するはずの目的から逸れていく。そこで、まずはテーマを決めた。「次の日曜日のお昼にパートナーと犬とParc la fontaineでピクニック」というストーリーを設定する。日曜日に営業している、かつ公園付近の飲食店という条件で絞り込むと選びやすくなった。見つけたのはLe Petit Coin Dumpling、公園の北側道路に面しているのでピックアップに便利だし、餃子なら口に放り込みやすいのでピクニックにはぴったりだ。Foodraの時のようにまずは15秒程度でアカウントを作成をする。日曜日の13時15分~ピックアップに設定し、クレジットカードで精算してオーダーを送る。確認メールがすぐに届く。頼んだ内容はこれ。

Dumplings au porc avec shiitaké / Pork Dumplings with Shiitake Mushrooms $12.99(蒸し)
Dumplings à l'agneau avec coriandre / Lamb Dumplings with Coriander $15.99(蒸し)
Dumplings au chou et champignons / Cabbage and Mushroom Dumplings $13.99(焼き+ピーナッツソース付き)

 当日の日曜日の朝、注文がどういう状態なのかを追うためのリンクがSkipTheDishesから届く。あいにく風が強く太陽は出ているが体感温度は低い。ピクニックはやめにして家に持ち帰って食べることにした。 調理したてを受け取りたいので指定時間より数分早く到着。お店の中は、店側のスタッフとお客さんの間の空間を仕切るように、受け取るテーブルの一部以外は天井から張られた厚手のビニールシートが垂れ下がっている。店の人の顔もよく見えない。SkipTheDishesのアカウントの名前を告げると、「ああ、昨日注文入れてきた人だね。ちょっとまってね」と言われ、5分も待たずに注文したものが出てきた。その数分後にはもう、栓の開いていた赤ワインと一緒に家のテーブルに餃子が並んだ。ビールの方がいいのだろうが、ほとんどの店は閉まっている日曜日は家にあるものでいく。

 メニューの中では一番値の張るラム肉とコリアンダーの餃子は、肉気が欲しいパートナーのために、最も一般的な具の豚肉とシイタケの餃子は平均値を見るために、ベジタリアン向けのキャベツとマッシュルームの餃子は自分の興味で頼んだ。どの餃子メニューも15個入りで、蒸し餃子か焼き餃子が選べる。焼き餃子は$1増しとなる。 結果としては焼いたベジタリアンの餃子が一番売れ、次に一般的な豚肉、ラム肉の順となった。一番人気のベジタリアン餃子は、手作りの皮と中身のキャベツとマッシュルームの柔らかさとのバランスがいい。味も爽やか。ピーナッツソースとの組み合わせは私には解せなかったが、パートナーにはかなり好評だった。ベジタリアンの餃子は他に野菜と豆腐の餃子というのがある。

 豚肉とシイタケの餃子は懐かしい安定感のある味。時間が経ってからどんな味になるか試したが、もっちりした皮の質感はそのままで、中身と皮の分裂度が低い。プロの技というのはこういうところに出るのかもしれない。豚肉の餃子にはニラやエビなどと組み合わせた複数の種類がある。

 ラム肉の餃子はチベットやモンゴルの方面で食べられるタイプの餃子という感じ。野菜感のないガチっとした餃子だ。覚悟はしていたがにおいが少し気になる。正確にはにおいが気になるものもある。15個すべてが気になるのではなく、そのうちの2、3個が気になるという点がますます気になる。しかも頼んだラム肉+コリアンダーではなく、食べてみたらラム肉+クミンの餃子だった。持ち帰りはこういうところにリスクがある。マズイわけではなかったけれど、私には少し重すぎて数個が残った。それを6時間後にフライパンで焼き直した。少しの醤油と2、3滴の赤ワインビネガーを振って出したら、「改善」されているとのコメント。もしかしたら焼いた方が良さが発揮される餃子なのかもしれない。 今回は頼まなかったが、チキンの餃子、牛肉の餃子も数種類ある。ワンタンやエビフライなども人気らしい。

 今回はFoodraと何か違うのかを探るためにSkipTheDishesを使って注文してみた。使い勝手はほとんど変わらない。Foodraと比べると、店を選んだりメニューを選んだりする時のワクワク感はない。DoorDashというオンラインオーダー・デリバリーサービスのウェブサイトも見てみたが、このサイトじゃなくちゃ!という魅力はなかった。しかも、メニューの価格は他の同サービスのものより高めに設定されている印象だ。全部を確認したわけではなく、そういうものも目についた。

 今回のLe Petit Coin Dumplingは、店のウェブサイトから直接オーダーできるようになっているので、デリバリーサービスから得られるメリットがあまりない人はそれを使うのもいいかもしれない。

 兎にも角にも。オンラインで注文して、好きな時間に引き取って、くつろいだ環境で食べるご飯は価値がある。そして家のキッチンのカウンターは綺麗なまま!Lac Saint-Jeanのブルーベリータルトも買ってある!夕方コーヒーをポットに入れて出かける。フォンテーヌ公園は、週中週末に関わらず太陽さえ出ていればかなりの人出で華やいでいる。人口密度が高すぎて、映画の背景を行くエキストラたちのような違和感すら感じる。自転車のポリスは一応いるが、彼らもまたリラックしておしゃべりを楽しんでいるように見える。これからの週末、おおっぴらなピクニックでなければ大目に見てくれそうな雰囲気ではある。

Le Petit Coin Dumpling(ダンプリング)
1201 Rachel E Montreal
最寄り駅:Mont-Royal
利用サイト:SkipTheDishes


取材・文:稲吉京子