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La Luncheonette(カフェ)
手作りの食べ物をフェアーな価格帯で提供する。
(2018/6/15)
レストラン
単品の生春巻き。これがなければ、夏のベトナム料理は始まらない。
揚げ春巻き教にはたまらないらしいサクトロ感。
コンボについてくる日替わりスープ。具がちゃんと入っていて量も嬉しい。
コンボ2:日替わりスープ(小)、揚げ春巻き4本、細いライスヌードルに豚焼肉と野菜乗せ$16。
生牛肉のビーフスープヌードル$10。ベトナム人の友人曰く、ベトナム人達はこれを食べに行くとか。
コンボスペシャルNo.2:焼いた鶏肉、細いライスヌードル、生春巻き1本、生野菜、日替わりスープ$12 。たっぷり野菜やいろんなものが少しずつ食べられるのがいい。
上記のコンボスペシャルNo.2と同じメニューだけれど、鶏肉→牛肉、揚げ春巻き2本→生春巻き1本、細麺→ライスに変更したバージョン。野菜、日替わりスープは同じようにつく。
働き者のサーバー達が、テーブルをこまめに綺麗にしてくれる。
向かいのベトナム料理点Y lanとは来る客層が異なる。Pho Tay Hoはベトナム人客が多いとか。
向かいのベトナム料理点Y lanとは来る客層が異なる。Pho Tay Hoはベトナム人客が多いとか。
向かいのベトナム料理点Y lanとは来る客層が異なる。Pho Tay Hoはベトナム人客が多いとか。
 降りたことのないメトロの駅がまだあった。人に会う予定で、オレンジラインのPlace-Saint-Henri駅から地上に出ると、この駅初めてだわと気がついた。さらに、こんないい季節になのに、人通りはまばらで、辺りは落ち着き払っている。駅の周りに注意を引くものは何もない。パン屋もカフェも、アラブ系ピザ屋やチェーン系コーヒーショップすらない。駅を出て通りを渡る時、右手を見ると古い消防署が見え、左を見ると何か匂った。意外な発見がありそうなニオイ。

 用事を済ませて、匂った方向に歩き出す。すぐに見つけた可愛らしい食堂、La Luncheonette。冬でも半袖のホッケーファンが16本入りのビールを買いに立ち寄るdépanneurと、哀愁あるフォントの看板を掲げるスポーツバーぐらいしかない通りで、La Luncheonetteはオアシス的オーラを放っていた。

 買った食品を切ったり挟んだりして盛り付けた食事だったら嫌だなと思い、メニューのブラックボードをチェックしてみると、お店で作ったものを出しているのがわかった。色々聞いてみると、地元の顧客を大切にし、手作りの食べ物をフェアーな価格帯で提供するというコンセプトで、義理の姉妹二人が2年前にオープンした店だそうだ。その二人は地下のキッチンで料理を作り、カウンターには気が利く女性が立つ。ベジタリアンを意識したメニューも複数あり、焼き菓子が豊富で、アルコールも1日中オーダーできる。

 カウンターの向こうでオーダーをとるスイートなエレナが、私の好みを聞いて勧めてくれたのは…

・肉を使っていないチリ($6.25・ トリオ※$8.50) ・焼き野菜のサンドイッチ($7・トリオ$10) ・ラム酒のケーキ($4.25) ・レギュラーコーヒー

ランチに招待した友人には… ・ターキーの胸肉のサワードウを使ったサンドイッチ($8.75・トリオ $12.75) ※トリオ=日替わりスープかサラダ、レギュラーコーヒーかお茶がついてくる。  常連さんがよくオーダーするというチリは、毎日欠かさないメニューのようだ。ほんのり甘くサクサクのコーンブレッドがついてくる。これが美味しい!心のこもった女性らしい自然な味付けで、塩分も控えめ。さっぱりしているので、一緒に食べるサンドイッチへの食欲を刺激する。肉入りのチリが食べたい人には、トッピングでお肉を入れることもできる。

グリルした野菜を自家製ハーブソースと山羊のチーズと一緒に食べるサンドイッチは、外は暖かくクリスピー。中では、いい具合にグリルされトロリと一体化した野菜達(ナス、オニオン、パプリカ、マッシュルーム)がジューシーに待ち構えている。こういう手がかかっているサンドイッチは、自分で作らず外で食べたい。

 友人のためにオーダしたターキーの胸肉、ピリ辛のチェダーチーズ、バジルペースト、ロメインレタス、マヨネーズのサンドイッチの決め手は、サワードウのパンだった。GI値(血糖値の上昇の速度を数字化したもの。グリセミック・インデックス)が低い食事にこだわる友人にはこれがいい。ターキーブレストは、加工されたハムの味というより、しっかり肉感のあるスライス。ちょっとだけ効いた辛みがいいアクセントだ。デザートに頼んだラム酒のケーキ。北米系スイーツらしい甘い焼き菓子だ。他には、キャロットケーキ、ギネスチョコレートカップケーキなどの選択があった。それより少し小さめの焼き菓子コーナーは大変充実し、すべて店で焼いているという。いずれも、飾らない家庭的なデザートで、甘いもの好きなら、コーヒーをたっぷり頼んで、色々試したくなるかもしれない。

 次回試してみたいのは…

 スイートポテト、サンフラワーシード、ひよこ豆でできた手作りのベジパテ。それを野菜とディジョンと一緒にベルベル民族のパンで挟んだサンドイッチ($6.75・トリオ$10)。Le Sud Ouest($8.99・トリオ$11.99)というこの地域の呼び方を名前にしたサンドイッチは、常連さん達に大人気なのだそう。バーベキューポークのサンドイッチで、自家製コールスローとピクルスがついてくる。黒ビールと合わせたら美味しいだろうな、と思っていると、ビールやワインとセットにしたメニューの用意がすでにあった(例$16.80 )。Ubereatsのデリバリーサービスも利用でき、かなり客層は幅広いようだ。

 のんびりしたエリアで、頑張らない日の午後は、こんな素朴なランチがいい。週末にはバンドの生演奏が入り、家族や友人と長居して過ごすにはピッタリな場所になりそうだ。

La Luncheonette(カフェ)
4271 Saint Jaques
最寄り駅:Place-Saint-Henri


取材・文:稲吉京子