Quartier des spectaclesで待ち合わせし、一緒にビルに向かう。ビルの入口でVaxiCode(ワクチン接種の証明アプリ)とIDをチェックされて、奥に進む。
Le Centralは、通常のフードコートによくある、全カウンターが一堂に会しているオープンスペースではなく、中心部に向かって小道を進むようなちょっとした演出があり、何があるかな〜という気分が盛り上がる。あるのはレストランだけでなく、チュロスのお店や、ハンドメイドのドーナツ屋さんといったデザート系、日本のラーメンや中国のフライドチキンなどのアジア屋台系まである。
タルタルの一皿の量が、東京の一流フレンチ並みだったので、ビルの出入り口にひっそり構えていたインド料理の軽食スタンドLe Souper Qualitéに寄ってしまった。
ワダ・バーヴ(Wada Pav)$7は、「ムンバイのリクシャー運転手みんなに愛される」という冠付きのコロッケサンド。スナックバーらしい一品で見た目も味もいい。Quartier des spectaclesのコンサートの帰りに寄りたくなる特別感、お祭り感がある。
マサラ・ドーサ $12は、スナックというより1食になるボリュームで、一般的なドーサと比べてドーサの中身が端の方まで入っている点に感動した。インド人の若夫婦がジャージ姿で黙々と食べている様子もなんだかいい。
Le Centralは、昼間からオープンしている店もあり、シーズンや曜日によっては夜11時まで営業している。好みがいろいろのグループや同僚たちとの打ち上げや、複数店からテイクアウトして家パーティーにも使えるし、総合的に好感度は高い。Covidで家族を失って肩を落としている友人も、少しは気が紛れたようだ。
Le Centralがある場所は、かつては怪しげな一角だった。夜は独りでここをうろつかない方がいい、とジャン=フランソワに言われたことがある。夜の女性たちの仕事場でもあり、トラブルが絶えない場所だったという。
今では、夜中近くに犬を連れて、独りバブルティーを飲んでいてもまったく違和感はない。後は、この界隈にSpectaclesが戻ってくるのを待つだけだ。
Le Central(フードコート)
30 Sainte-Catherine West
最寄り駅:Saint-Laurent