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La Maison de la Culture Frontenace (2013/11/1)
ギャラリー
第一展示室の様子
Cynthia Dinan-Mitchellの「Lowbrow décoratif」の様子。
Lowbrow décoratif」のシルクスクリーン作品の一つ。
第二展示室の様子
 例年よりも暖かかった秋口とは打って変わり、日中の気温も10度を割る日が続く晩秋のモントリオール。残念ながら人間は冬になったからといって「春まで冬眠!」とはいきませんので、冬物の服やブーツを引っ張り出して本格的な冬支度をしなくてはならない、そんな時期が今年もまたやって来たようです。

 さて、今回訪れたのは、地下鉄Frontenac駅の直ぐ横にあるLa maison de la culture Frontenac。1989年の設立以来、地域住民への文化や芸術の普及を目的に、無償または低料金で色々なサービスを提供し続けている施設で、視覚芸術や舞台芸術、音楽コンサート等、多種多様な催し物を、年間にして約150件ほど開催しているそうです。気になる展示の方ですが、現在は今年で5回目になるケベック市の各種アーティスト多数をモントリオール市に招いて芸術文化の交流を図る「20-40 - RENCONTRES CULTURELLES QUÉBEC-MONTRÉAL」というプログラムの一環として、『IDENTITÉ ET CONTRASTES』と言うグループ展が開催されています。これはケベック市が2008年に設立したPremière Ovationという若手アーティスト助成プログラムの恩恵を受けたアーティストの作品を一同に集めた展示で、この助成プログラムの視覚芸術メディア芸術部門の運営を2009年から任せられているManifestation internationale d’art de Québecによって選出されています。

 入り口のホール正面にあるスロープを下がって突き当たりにある2つの展示室。正面右側の大きい方の展示室にはDan BraultCynthia Dinan-MitchellMarie-Claude GendronPierre & Marieのそれぞれの作品が、そして左側の展示室にはIsabelle DemersAnnie Baillargeonの作品がそれぞれ展示してあります。個人的にはDinan-Mitchellの『Lowbrow décoratif』という文字通りローブローアート風に描かれた人物や動物や獣人のモチーフが網目模様の様な背景に描かれているシルクスクリーンとシルクスクリーンのモチーフを転写した古伊万里焼きやデルフト焼きを思い起こさせる磁器の壺、その壺と壁をつなぐ様に設置された布製のチェーンの3種類の要素を兼ね備えたインスタレーション作品がとりわけ印象に残りました。ただ、全体的に展示スペースの使い方がアンバランスに思え(とりわけ右側の大きい方の展示室が)、グループ展としてどことなく説得力に欠け、作品の寄せ集めをした感がぬぐえなかったのが残念でした。

ギャラリー:La Maison de la Culture Frontenac
所在地:2550, rue Ontario Est
スケジュール:火〜木:13時〜19時、金〜日:13時〜17時、月:休館日
メトロ:Frontenac
ウェブサイト:HP

文/Text:畑山理沙/Risa Hatayama